ただ、食べるだけじゃない。2014年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」の入選作品が素晴らしい


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「食」というテーマで寄せられた2014年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」、応募総数は1,254作品。
今年も胸が熱くなる素晴らしい作品が多数生まれたようです。

最優秀賞
「命の交換」
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石井啓之さん(日本経済広告社)
Pl・C=石井啓之さんAD=西戸朱美さん(アデックスデザインセンター)
Ph=佐野伸広さん(佐野事務所)

○コメント
すべての食物には命があり、
人は、その命を食すことで、生きていく。

毎日3食、多くの命が失われているにも関わらず、
食の時間はこの上なく楽しい。

「食べられる側が悲しみに満ちていたら、
食の時間はこんなに楽しくならないのではないか?」

そんな逆説的希望も込め、
食べられる側の前向きな気持ちを、
日々食卓に並ぶ卵の意志で表現しました。

この視点を通し、改めて「食の大切さ」や、
「無数の命で形成された自分の体のこと」を想うきっかけになれば幸いです。

制作にあたり、私たちの意志を支え、アドバイスいただいた皆様へ、
そして栄えある賞に選出いただいたこと、心より感謝いたします。
ありがとうございました。

○プロフィル
1979年生まれ。東京都立大学応用化学科卒業。日本経済広告社入社後、情報システム部を経てソリューション局に所属。コミュニケーション・プランナー。

優秀賞
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「食べ物で好きになった国がある。」
志賀章人さん(博報堂プロダクツ)
CD=志賀章人さん慶本俊輔さん(ケニーデザイン室)
AD=慶本俊輔さんC=志賀章人さん

○コメント
新聞やウェブで飛び交う世界各国のニュース。事件に意見を持つことは大切だけど、たったひとつの視点や感情論で、行ったこともない国や、会ったこともない人たちのことを嫌いになるのはちょっと違う。そこで、誰もが経験のある「食べ物から国を好きになった記憶」を思い出してもらい、「ニュースで国を嫌いにならないでください。」と、新聞自身がメッセージすることに意味があると考えました。バックパッカーをしていたころ、作中にないシリアやイランを含む、世界中の人たちが日本を好きでいてくれて、親切にしてくれました。日本に来てくれた外国の人たちにも、そう感じてもらえるよう、偏見のない目でニュースを見ていきたいです。

○プロフィル
1984年生まれ。横浜国立大学卒業。博報堂プロダクツ企画制作事業本部。コピーライター。

優秀賞
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「動物図鑑」
山﨑博司さん(TBWA\HAKUHODO)
CD=山﨑博司さん小畑茜さん(博報堂)AD・D=小畑茜さん
C=山﨑博司さんI=山下基揮さん(M/Y/D/S)

○コメント
僕たちは動物の命をもらって生きています。 おいしいと思う食材や珍味として扱われる部位も、別の人から見ればそう思えないことがあります。そもそも食べ物として見ていないかもしれません。それが原因で対立や衝突もおきています。それは、ペットとして飼っているから?知能の高い動物だから?見た目がグロテスクだから?戒律で禁止されているから?どの立場で、どの国で、どの時代で、捉えるかによって食というものは変わると考えました。
そこで、僕たちが小さな頃から親しんできた動物図鑑をフックに、見る人にとって、動物にも食材にも捉えることができる、食のあいまいな境目について考えるきっかけになればと思い表現しました。

○プロフィル
1983年生まれ。岐阜県出身。早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻修了。博報堂入社。現在、TBWA\HAKUHODOへ出向。コピーライター。

コピー賞
「苦手な人とこそ、ご飯を食べよう。」
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○コメント
中学の同窓生である二人で、何かをしでかそうと地元の居酒屋で策謀しました。
残念ながら僕らのイチ押しは、恐らくちょっとしでかしすぎて賞に漏れましたが、代わりにこいつが入ってくれてよかったです。

食事の場は、ただ栄養を摂取するだけでなく、コミュニケーションの場でもあります。
「同じ釜の飯を食う」という言葉があるように、人の心を通じ合わせる力があります。
親しい人と食事をするのは素晴らしく楽しいことですが、その食のもつ「人と通じ合う力」はむしろ、普段苦手だと感じている人に向けて使ってみてはいかがでしょうか。きっと、打ち解ける場になると思います。

苦手どころか旧知の二人からの、食事をしながらの提案です。

デザイン賞
「おにぎり」
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○コメント
物の見え方は物の捉えかたによって変わってくるように感じます。日頃身近にあるものでも、先祖代々の工夫や知恵の結晶だったりします。新しい物もいいですが、今あるものの価値を見直してスマートに物を選ぶ生活ができれば素敵だと思います。物の価値を見極めたり、発見できるよう精進したいです。

この度は素晴らしい賞をいただきましてありがとうございます。

 

学生賞
「くま介の絵日記」
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○コメント
私たちが普段食べているものにも命があり、家族があります。
なので、「食べる」ということは単に命を頂くということだけではないと思います。
今の時代、私たちは食べたいものを食べたい時に、お腹が空けばおいしいご飯が食べることができます。しかし、自然界は命がけで食事をとらなければなりません。たくさん食べられる日もあれば、食べられない日もあります。そんな世界で生きているくま介は、きっとお父さんのように強く生きていくと思います。
これを見て少しでも「食」について考えてもらえたら嬉しいです。
この度はこのような素晴らしい賞に選んでいただき、ありがとうございました。

2014年度 新聞広告クリエーティブコンテストサイトには審査の最終段階まで残った作品も掲載されています!
興味があるかたは是非どうぞ!

Source:http://www.pressnet.or.jp

 

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